宴会でよく聞く「えんもたけなわ」 実は日本酒にちなんだ言葉だった!?
12月は忘年会シーズン。
「えんもたけなわですが…」
宴会ではお決まりの文句ですよね。
実は「たけなわ」という言葉、日本酒由来の言葉なんです。
「たけなわ」って、漢字で書くと「酣」なんです。
「酉」に「甘」と書いて「たけなわ」です。
それじゃあ「酣」って一体どのような意味があるの??
日本酒を造るとき、一つのタンクで「糖化」と「発酵」が行われています。
ちなみに、この事を
並行複発酵
といいます。この言葉、お酒造りや販売する方々は聞いたことあるかもしれませんね。
タンクの中で「糖化」が行われると、上の写真のように醪の泡がボコボコと湧き上がってきます。
それはそれは、見ているだけで何時間も過ごせるくらい神秘的なものです。
だって、水とお米(蒸米)と麹をタンクに入れただけのものが、10日ほどしたらブクブク泡が立ち上がってくるのですから!
それはさておき
この泡がブクブクと立ち上がって一番盛り上がっている状態を「酣」というのです。
お酒造りで醪が一番盛り上がっている状態=宴会で一番盛り上がっている状態
つまり、「えんもたけなわではございますが…」という意味は
「宴会も大変盛り上がっているところはありますが…」
となるのですね。
2023年も残りわずか。
コロナ禍も明け、久しぶりに忘年会に参加される方も多いのではないでしょうか。
宴も酣(えんもたけなわ)
披露したら会場がさらに盛り上がること間違いなしですよ(^^♪
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2020年で創業50年を迎え、3代ともに健在な金沢の酒屋。
「石川の日本酒でたくさんの人を笑顔にしたい」という夢を叶えるために、
大学卒業後、石川県内の酒蔵(酒蔵加越)で3年間勤め、家業に就きました。
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