宴会でよく聞く「えんもたけなわ」 実は日本酒にちなんだ言葉だった!?

12月は忘年会シーズン。

「えんもたけなわですが…」

宴会ではお決まりの文句ですよね。

実は「たけなわ」という言葉、日本酒由来の言葉なんです。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/kanji/%E9%85%A3/ より抜粋

「たけなわ」って、漢字で書くと「酣」なんです。
「酉」に「甘」と書いて「たけなわ」です。

それじゃあ「酣」って一体どのような意味があるの??

https://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/sake/brewing/brewing05.html 参照

日本酒を造るとき、一つのタンクで「糖化」と「発酵」が行われています。
ちなみに、この事を

並行複発酵

といいます。この言葉、お酒造りや販売する方々は聞いたことあるかもしれませんね。

タンクの中で「糖化」が行われると、上の写真のように醪の泡がボコボコと湧き上がってきます。
それはそれは、見ているだけで何時間も過ごせるくらい神秘的なものです。
だって、水とお米(蒸米)と麹をタンクに入れただけのものが、10日ほどしたらブクブク泡が立ち上がってくるのですから!

それはさておき

この泡がブクブクと立ち上がって一番盛り上がっている状態を「酣」というのです。

お酒造りで醪が一番盛り上がっている状態=宴会で一番盛り上がっている状態

つまり、「えんもたけなわではございますが…」という意味は

「宴会も大変盛り上がっているところはありますが…」

となるのですね。

2023年も残りわずか。
コロナ禍も明け、久しぶりに忘年会に参加される方も多いのではないでしょうか。

宴も酣(えんもたけなわ)

披露したら会場がさらに盛り上がること間違いなしですよ(^^♪

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